ALSOK本社と宮崎綜合警備に質問すると、両社揃って「有資格者の未配置等を確認した」と警備業法違反を認めたうえで、こう釈明した。
「既に各関係先に報告したうえで、改善策についても説明をしつつ、(略)再発防止に取り組んでおります」
ところが、委託元である航空会社や国交省は、
「詳細については宮崎綜合警備が調査中です。仮に事実であれば、誠に遺憾」(日本航空)
「詳細については当該社にて調査中です」(全日空)
「関係各社に投書内容の事実確認を指示したところです。詳細については現在確認中」(国交省大阪航空局)
などとALSOK側の釈明とは食い違う回答だった。
大手ALSOKのずさんな警備体制が明るみに出たことで、テロ対策が叫ばれる東京五輪の警備などに影響が出そうだ。1月30日(木)発売の「週刊文春」では、宮崎空港で女性搭乗客に対して保安検査員が行っていた「不適切検査」などALSOK警備の実態について詳報する。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年2月6日号)
(終)