ドナルド・トランプ米大統領を強力に支持してきた「福音派」と呼ばれるキリスト教保守派の主要雑誌2でこのほど、トランプ氏に反発する動きが相次いでいる。
連邦下院に弾劾訴追された史上3人目の大統領となったトランプ氏について、福音派の主要な雑誌が罷免を求める社説を掲載したのに続き、別の雑誌ではトランプ氏に抗議する記者が辞任した。
トランプ氏にとって磐石な支持基盤だった福音派キリスト教徒の間では、こうした動きについて波紋が広がっている。
「政党への忠誠よりも創造主への忠誠」
連邦下院が18日にトランプ氏を権力乱用と議会妨害の2条項で弾劾訴追したのを受けて、福音派の大手誌「クリスチャニティー・トゥデイ」のマーク・ガリ編集長は翌19日、トランプ氏の罷免を求める社説を発表した。同誌は、かつてアメリカで絶大な影響力を持った伝道者ビリー・グレアム氏が創刊したもの。
ガリ編集長はトランプ氏の「人間性がひどく不道徳」だと非難し、その解任はキリスト教徒にとって絶対命題だと主張した。
「これは政党への忠誠の問題ではなく、十戒の創造主への忠誠の問題だ」と、ガリ氏は書いた。
さらにガリ氏は、トランプ氏が「自らの政治権力を使い、自分の政敵に嫌がらせをしてその評判を傷つけるよう、外国政府に強要しようとした」と書き、「これは憲法違反だというだけでなく、それより大事なことだが、これは甚だしく道徳にもとることだ」と非難した。
加えてガリ編集長は、トランプ氏が道徳的にひどく問題のある行動を重ねてきたにもかかわらず、熱烈に支持し続ける福音派の信者たちも批判。「自分が何者で、自分が誰に仕えるのか、思い出すように」と呼びかけた。
(微妙に長いので続きは見出しのみ)
「信者への侮辱」と反発も
別誌の記者が辞任
なぜ重要なのか
米キリスト教保守派がトランプ氏罷免求め トランプ氏支持基盤に異変 - BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/50909365