ロシア政府は2017年から、政府機関での運用を視野に入れてロシア国内で開発されたAstra Linuxにシステムを移行しようと考えていたそうですが、2018年2月には「Astra Linuxへのシステム移行は時期尚早」と見送りの判断を下したことが報じられました。プーチン大統領の公邸と官邸でWindows XPの使用が認められたことで、ロシア政府のシステム移行が依然として進んでいないことが明らかになったといえます。
Open Mediaはプーチン大統領のPCにAstra Linuxがインストールされていない理由をロシア大統領府に尋ねましたが、回答は得られなかったとのこと。Open Mediaは、プーチン大統領はかねてよりインターネットやスマートフォンをほとんど使わないと公言していることに言及し、「プーチン大統領がサポートを終了したアメリカのOSを使い続けても、ロシアはそれほど影響を受けないのかもしれない」と述べました。
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