モスクワ郊外にある大統領公邸で撮影された、書斎でビデオ会議を行うプーチン大統領の写真が以下。左側にある液晶モニターにはWindows XPらしき青いタスクバーとアプリケーションのアイコンが数個、そしてクレムリンの壁紙が表示されています。
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また、クレムリンにある官邸でプーチン大統領と会談するロシア連邦中央銀行のエリヴィラ・ナビウリナ総裁の写真にもPCモニターが映り込んでおり、公邸書斎でのものと同じ画面が表示されていることがわかります。
Open Mediaは、ロシア大統領府がWindows 10ではなくサポートの切れたWindows XPを使い続けているのは「ロシアでは外国製のソフトウェアの使用を制限しているから」と推測しています。ロシアでは、2016年に発効された命令により、政府関係者が自由に使用できるのは情報主権の関係でFSTEC(ロシア連邦技術・輸出管理局)による認定を受けたソフトウェアのみとなっています。FSTECが2014年に発表したレポートによれば、Windows XPは政府機関での使用が認められた最後のWindowsであり、Windows 10では機密情報が一切扱えないとのこと。