汚職や大麻、万引疑いなど警官逮捕6人 京都府警98年以降最悪に
京都府警の50代の男性警部補2人が先月と9日、道交法違反や窃盗の疑いで、大阪府警と和歌山県警にそれぞれ逮捕された。京都府警では今年に入り、汚職や詐欺、大麻取締法違反、児童買春・ポルノ禁止法違反などの疑いで現役警察官が相次いで逮捕されるという重大な不祥事が相次いでいる。今回の2人を含めると逮捕された警察官は計6人となり、記録が確認できる1998年以降で最悪となった。
府警によると、大阪府警に逮捕された警部補は11月14日午後10時ごろ、高槻市内で乗用車を運転中、赤信号を無視したという。違反を確認した警察官に運転免許証の提示を求められたが応じず、道交法違反容疑で現行犯逮捕された。京都府警は、大阪府警が公表しなかったことや逮捕の約3時間後に釈放されたことなどを理由に、逮捕の事実を明らかにしていなかった。
和歌山県警は9日、窃盗容疑で、府警教養課の警部補(55)を逮捕した。逮捕容疑は7月17日、和歌山市内のコンビニ2店舗で、サプリメント2袋とカミソリの替え刃2個(計約8千円相当)を盗んだ疑い。
京都府警では今年、高齢男性から現金約1100万円をだまし取ったとして詐欺容疑で巡査長が逮捕されたほか、強盗事件の容疑者に逮捕日を漏らす見返りに現金を受け取ったとして収賄などの疑いで別の巡査長が逮捕されている。
府警監察官室の姫野敦秀首席監察官は9日、「職員が逮捕される事件が続けて発生しており、被害者をはじめ、府民の皆さまに衷心よりおわび申し上げる」と謝罪した。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/95115
2019年12月9日 19:43 京都新聞