Aさんの話には続きがあった。
「元職員が実質的にはクビになった後、招待状は回ってこないと思っていた。それが2年前、1枚5万円で招待状を売るので行かないかと自民党支援者から誘われた。私は行かなかったが、その人の声掛けで2~3人が行ったそうです」
「桜を見る会」の支出は前述のとおり、安倍首相の返り咲きから額が跳ね上がり、招待客もかなり増えているという。自民党のベテラン議員がこう言う。
「昔は国会議員でも招待状を確保するのが難しかったが、最近は安倍首相だけじゃなく、自民党の議員が地元支援者を数多く招待できるようになった。ここ数年は割り当てが国会議員1人につき5枚とされ、とりやすくなった」
(本誌・亀井洋志、上田耕司、吉崎洋夫/今西憲之)
※週刊朝日 2019年11月29日号
(おわり)