■「入場料3倍」でも参加
ジャパンネクストは第2市場で取引できるHFT業者の具体名を公表していないが、市場関係者の間では米バーチュ・ファイナンシャル、米シタデル・セキュリティーズ、米HRT、イスラエルのイストラ(ISTRA)などの名前が取り沙汰されている。
ちなみにバーチュは2016年にジャパンネクストを運営するSBIジャパンネクスト証券の34.1%の株を取得しており、現在はSBIホールディングス(持ち株比率42.8%)に次ぐ第2位の株主だ。
HFT業者が払う第2市場の取引手数料は第1市場の3倍の水準だ。通常よりも高い「入場料」を払ってでもHFT業者たちが個人が主要参加者であるPTSで取引したがるのはなぜなのか。
「自分たちは市場に流動性を供給するというプライドを持って取引しているが、個人投資家のオーダーを見ることで簡単にもうけられる仕組みになっているのはどうかと思う」。第2市場の参加者の1社とみられるHFT業者の幹部は最近、周囲にこう漏らしている。
https://www.nikkei.com/news/image-article/?R_FLG=0&ad=DSXMZO5220928015112019I00001&dc=1&ng=DGXMZO52202780V11C19A1000000&z=20191118
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=つづく