暴風雨に見舞われたイタリア・ヴェネチアの大部分が12日夜、観測史上2番目となる高潮の影響で浸水した。ルイジ・ブルニャーロ市長は、気候変動が直接的な原因だとして、政府に早急に対応するよう求めた。
この日、ヴェネチアの水位は約50年間で1番の高さにまで上昇。ブルニャーロ市長は、「永久に消えない跡」を残すだろうとツイートした。
「今こそ、政府は耳を傾けなければならない。このような被害は気候変動の影響によるものだ。(中略)費用は高くつくだろう」
イタリアは12日に大雨に見舞われた。今後数日は、天候はさらに悪化するとみられる。
北東部にあるヴェネチアは、100以上の島からなる、ヴェネチア湾の干潟(ヴェネタ潟)の上につくられた街。海抜が低く、毎年浸水被害を受けている。
ヴェネチアの潮位監視予報センターによると、最高水位は1メートル87センチに達した。同センターが観測を開始した1923年以降で最も水位が上がったのは1966年で、1メートル94センチだった。今回は観測史上2番目の水位。
https://www.bbc.com/japanese/50414501