中国医学の影響下にあった日本、韓国、ベトナムなどでは昔から人糞や尿を薬方として用いる方法が伝わっている。
ただしどの程度実際に用いられていたのかは、よくわからない
日本の医書「医心方」にも人糞の記述はあるが、これは中国の医書を引用しただけと言われており、
当時の医師・薬師が現実の治療で使った、という記録はあまり見当たらない(治効がどのの程度だったかもほぼ不明)。
一方で軍記物や戦国~江戸時代の記録で刀傷に馬糞を塗って一時しのぎの治療にした、
という話はいくつか伝わっているあくまで馬糞であって人糞ではないが)。
ハチに刺されたらオシッコをかけろ、という俗説が伝わっている地方もあり、
それなり伝播はしていたのだろう。