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「CITYBOT」は、画期的なマンマシンインターフェイスと、モジュール構成による多目的に利用可能な車両を備えた自動運転車。ドイツに本拠を置くEDAG Engineeringがフランクフルトモーターショーで初公開しました。
最大の特徴はクルマに「アバター」が装着されていること。SF映画に登場するロボットのようなルックスを持つこのアバターは、人間の目や耳にあたる各種センサーで情報を収集します。
ここまでは一般的な自動運転システムと変わりません。「CITYBOT」のマンマシンインターフェイスが新しいのは、「アバター」が人間のようにヘッド部分を動かしてうなずき、目のようなレンズでアイコンタクトするという点にあります。
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「CITYBOT」は、昼間はタクシーとして利用されることが想定されています。タクシー利用者は、このマンマシンインターフェイスを通じて、「CITYBOT」とコミュニケーションが取れます。例えば、「CITYBOT」が利用者の前で停止したとき、「アバター」と目が合った状態で行き先を告げます。行き先を把握した「アバター」はうなずき、利用者を乗せて出発します。目があった状態でコミュニケーションができれば、安心できるというタクシー利用者はいそうです。
「アバター」は歩行者ともコミュニケーションを取れます。例えば道路を横断中の歩行者に対し、アイコンタクトで「お先にどうぞ」の意思を伝えられます。
モジュール構成で多目的に利用可能なのも「CITYBOT」の特徴。「アバター」を搭載した高価なフロント部分と、交換可能な客室部分で構成されています。客室部分は例えば荷台に交換すれば、「CITYBOT」を自動運転トラックとして利用できるようになります。
昼間はタクシーとして利用し、タクシー利用が減少する夜間には荷物の運搬に利用すれば、「CITYBOT」を24時間活用可能。また、荷物の輸送を深夜にシフトさせることで、昼間の交通渋滞も低減できるとEDAG Engineeringは主張しています。EDAG Engineeringは最終的には都市部を走るすべてのクルマをネットワーク化し、渋滞ゼロを目指しているのだとか。
EDAG Engineeringの最終的な目的が実現するのはだいぶ先のことになりそうですが、でも「CITYBOT」を利用したタクシーは早く実現して欲しい。できればマンマシンインターフェイスをもう少し洗練させ、映画『トータル・リコール』に登場した無人運転タクシーの運転手ロボットのように、自己紹介したり、口笛を吹いたりしてくれるようになれば、自動運転タクシーに乗るのが楽しくなるのですが。
ソース(他の画像あり)
うなずきロボット付き自動運転車 ― 「お先にどうぞ!」とアバターが目で合図する EDAG「CITYBOT」 [えん乗り]
https://ennori.jp/6533/edag-citybot