Nintendo
日本では25日にサービス開始されたスマホ版マリオカートこと「マリオカート ツアー」ですが、ベルギーでは配信されないと報じられています。
現地メディアのThe Brussels Timesは、任天堂は同ゲームがベルギーの賭博委員会が違法としているルートボックスを伴うゲームであるため、配信しないことを決定したと伝えています。
ルートボックスとは複数のアイテムが詰め合わされた「戦利品箱」を有料で購入し、ランダムでアイテムを入手できる仕組みのこと。国内スマホゲームに普及している「ガチャ」もランダムでキャラクターなどを入手できるという意味で広義の「ルートボックス」と言えます。
実際、ベルギーでは8月に「どうぶつの森 ポケットキャンプ」と「ファイアーエムブレム ヒーローズ」のサービスが終了しています。任天堂がその理由を明言したわけではありませんが、両ゲームに含まれるガチャ要素がルートボックスと見なされる可能性を危惧したからと推測されていました。
そして「マリオカート ツアー」においては、課金システムの1つに「ルビー」の購入があります。これは要するにゲーム内通貨であり(他社ゲームでいう"石")キャラやマシン、グライダーがランダムで手に入る「ドカン(=ガチャ)」で消費するものです。
上記の記事によると、任天堂はこの決定により、1100万人以上の潜在的なベルギーのプレイヤーを逃したと見積もられるとのこと。おそらく「スーパーマリオラン」と同じく「1回限りの課金で全要素が解放」システムを採用していれば問題なかったと思われますが、同ゲームは収益面で思わしくなかったとの報告もあり、その選択肢は除外されたのかもしれません。
「マリオカート ツアー」、ベルギーで配信せず。ガチャ要素が違法のため - Engadget 日本版
https://japanese.engadget.com/2019/09/29/marika-belgium/