無風とみられる選挙戦が風雲急を告げる事態となるのか。「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(52)は27日、定例会見で参院埼玉選挙区の補欠選挙(10月10日告示、同27日投開票)に候補者を緊急公募したが、意中の人はなんと、「このハゲーーーッ!」の豊田真由子元衆院議員(44)と判明した。
補選には上田清司前埼玉県知事が無所属での出馬を表明し、野党は共闘で支援する動き。上田氏は自民党の二階俊博幹事長と近いこともあって、自民・公明党も対抗馬を擁立しない方針で、上田陣営は既に“当確”ムードになっている。
この状況にスイッチが入ったのが立花氏だ。当初、県知事選にも擁立した医師の浜田聡氏を再び公認候補で送り出す考えだったが、「自公が候補者を出さないとなると、当選の可能性がゼロではない。出ることはないが、ホリエモン(堀江貴文氏)が出たら十分可能性があるでしょ。上田氏に組織票は入るが、逆説的に嫌だという人もいるハズ。イメージとしては30代前半の女性。誰か、いい人いませんか?」と呼びかけた。
そうしたなか、本紙の取材で隠し玉に浮上したのは豊田氏だ。2年前に秘書への暴言騒動で、自民党を離党。その後、衆院選埼玉4区に無所属で出馬も敗れ、表舞台から姿を消した。
立花氏は豊田氏に深い関心を持っており、7月の参院選時には「街頭で演説していて、一番反応がいいのが『このハゲーーーッ!』。全く政治に興味がない若者もみんな知っている。こういう注目のさせ方があるんだと僕の政見放送でも参考にさせてもらった」と話していた。
改めて本紙が立花氏に聞くと「豊田さんは30代ではなく、40代だが別枠。知名度はあるし、能力も高い。地元の埼玉で選挙があるんだから戻ってきてほしい。何回も電話している」。すると、立花氏はその場で豊田氏の携帯に電話。呼び出し音は鳴るものの留守電になり、「参院補選のことでお伝えしたいことがあります」とメッセージを残した。
果たして立花氏のラブコールは届くのか――。
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