>>4 続き
◆社長一問一答「関係悪化恐れた」
岩根茂樹関西電力社長の二十七日午前の記者会見での一問一答は次の通り。
-金品受領の概要を。
「二十人が計三億二千万円を受け取っていた。報酬減の処分を受けている」
-社長の責任は。
「会社として対処すべきものが個人の管理となっており、トップのリーダーシップの問題を感じている」
-社長や(岩根氏が務める)電気事業連合会会長職の辞任は。
「再発防止を行うことで責任を全うする」
-金品の原資への認識は。発注した原発工事の資金が還流したのか。
「そのような認識はない」
-背広券を使ったとの話もある。
「儀礼的なもので返却できていないものはある」
-福井県高浜町の元助役の故森山栄治氏から金品を拒めなかった理由は。
「地元の有力者で、地域調整の観点でお世話になっている。先方も厳しい態度で返却を拒まれたので関係悪化を恐れた」
-岩根社長自身が金品を受け取った状況は。
「社長就任後に本社にごあいさつに来られた。原子力事業運営と地域に関して話した後、直接受け取った。役員から高額なものかもしれないと言われ別に管理した」
-税務調査前に返す努力はしたか。
「私が直接ではないが、社としては試みた」
-東日本大震災後の節電時期も金品を受け取っていた。
「原子力の信頼を回復する必要がある時で、心よりおわびする」
-元助役が、原発関連工事を請け負う建設会社と関連している認識はあったか。
「認識はあった」