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英宮殿の「黄金の便器」盗難、「ロビン・フッド」のような動機を期待 制作者 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3244613
英イングランドにあるブレナム宮殿(Blenheim Palace)で展示されていた18金製の「黄金の便器」が14日未明に盗まれた事件で、この便器を制作したイタリア人アーティスト、マウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan)氏は、英国の伝説的義賊「ロビン・フッド(Robin Hood)」のような発想で持ち出されたことを望んでいると語った。警察は15日も作品の行方を追っている。
米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)のインタビューでカテラン氏は、「アメリカ(America)」と名付けられているこの便器が盗難にあったと知ったとき、最初はいたずらだと思ったという。
「便器を盗むなんて、どんなばか者か。一瞬、金で作っていたのを忘れたよ」とカテラン氏。「いたずらならいいのだが」
便器として実際に使用でき、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に貸し出すと申し出たことでも有名なこの作品は、貧富の格差をテーマにした「99%の人のための1%の芸術」だとカテラン氏は以前語っていた。
同氏は「今もそうであることを望んでいる。前向きでいたいし、強盗はロビン・フッドに着想を得たものであると考えている」と述べ、金持ちから物を盗み貧しい人々に与えるこの物語の登場人物に言及した。
ブレナム宮殿のドミニク・ヘア(Dominic Hare)最高責任者によると、同宮殿で12日から展示されていたこの作品は、500万~600万ドル(約5億4000万~約6億5000万円)の価値があるとされている。