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会談前、握手するロシアのプーチン大統領(右)と安倍首相=5日、ロシア・ウラジオストクで(共同)
安倍晋三首相は五日、ロシア極東ウラジオストクでプーチン大統領と会談した。北方領土問題を含む平和条約締結交渉の推進を巡り議論。ロシア側は北方領土の実効支配を強めており、返還を目指す日本の立場との溝は深い。首相は両国による四島での共同経済活動の早期実現を再確認し、事態打開につなげたい考えだ。
首相は会談冒頭で「平和条約問題や国際課題について意見交換し、未来に向けて議論したい」と表明。共同経済活動や元島民の航空機墓参を挙げ「合意事項が着実に実現していることを評価する」と述べた。プーチン氏は、日ロ関係に関し「安定的かつ躍動的に発展している」と強調。今後の関係発展について話し合いたいとの意向を示した。首相がプーチン氏と直接会談するのは通算二十七回目。平和条約交渉について、六月の会談で大筋合意を実現できなかった経緯を踏まえ、仕切り直しを図る。一九五六年の日ソ共同宣言に基づき交渉を加速させるとの合意に沿い、交渉前進を図ると申し合わせる方針だ。
両首脳は北朝鮮の非核化や、イランなど中東情勢を巡り意見交換。首相は、プーチン氏にウクライナ問題で対立する欧州との対話を促すとともに、国際的課題への建設的関与を求める意向だ。
東京新聞:共同活動の実現確認へ 日ロ首脳、平和条約協議:政治(TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201909/CK2019090502000279.html