千葉県警我孫子署は3日、我孫子市の手賀沼親水広場で、白鳥への餌付けを注意した市職員に激高し持っていたのこぎりを振り回したとして、白井市の無職の男（72）を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。同署によると、男は約5年前から職員に餌付けを注意されており、容疑を認めつつ「餌付けは法律違反ではない。何の法律で禁止されているのかと頭にきた」と供述。なぜ餌を与えてはいけないのか。
環境省は、人が与える食べ物に依存し、人になれて人に危害や農作物に被害を及ぼす恐れがあることなどから、鳥獣の保護・管理などに関する指針で「安易な餌付けの防止」を掲げる。国や都道府県は、希少鳥獣保護のための給餌など特別な場合を除き、安易な餌付け防止の普及啓発に取り組むとする。
農業被害もあり、柏市農政課によると、「コブハクチョウに稲を食べられている」といった連絡が今年は農家5軒からあった。
手賀沼周辺には、餌を与えないよう求める看板が多数、設置されている。我孫子市手賀沼課の担当者は「餌付けは生態系の問題に加えて、鳥が餌を食べ残したり捨てたりすることで不法投棄や水質汚染につながる」と説明。餌付けを見かけたらやめるよう呼び掛けるが、餌付け自体を禁止する明確な法令はなく、あくまでも「お願い」にとどまる。
県もホームページで生態系の保存や感染症防止のため、餌付けしないよう求めている。自然保護課の担当者は「関連性を判断するのは難しいが、餌付けにより個体数が増え、農業被害につながる恐れもある。生態系や感染症の観点からも安易な餌やりは控えてほしい」と呼びかけている。
https://mainichi.jp/articles/20190905/k00/00m/040/019000c
マジで早く餌やりを法律で禁止にしろ！