責任能力ない男性の突き飛ばし事件 両親の監督義務なし 遺族の賠償請求棄却
2019年8月23日
https://mainichi.jp/articles/20190823/k00/00m/040/071000c
年齢差や家庭内暴力考慮
管理人の遺族が2017年10月、男性の両親を訴えており、両親に男性の監督義務があるかどうかが争点だった。
家族の責任限定的 司法の流れに沿う判断
最高裁は2015年4月、11歳の子供が蹴ったボールをよけようとしてバイクの男性が転倒した事故で
、「親が事故を具体的に予見できる事情がなかった」と両親の賠償責任を否定した。
また、認知症の男性が線路に立ち入って、電車にはねられて死亡し、JRが賠償を求めた訴訟でも
、最高裁は16年3月、「事情を総合的に考慮して責任を問うのが相当か公平の見地から判断すべき」
として介護する家族に賠償責任はないとした。