7日深夜に青森市の県営浅虫水族館(太田守信館長)に搬入された約2900匹の完全養殖クロマグロの稚魚が、約100匹を残し大量死したことが10日、分かった。同水族館は11日からの一般公開を予定通り実施するが、想定以上のスピードで数が減少しているため「観覧希望者は事前に問い合わせしてほしい」と呼び掛けている。
完全養殖のクロマグロの稚魚は採卵、ふ化、養殖、産卵のサイクルを全て人工的に行ったもので、展示は国内水族館として初めての試み。
同水族館によると、搬入当初は元気にエサを食べていたが、1日ごとに数が半減していった。原因は不明だが、輸送時に受けたストレスや水質の変化などが考えられるという。飼育の知見が少なく、手探りでの対応が続いていた。
太田館長は「ある程度の減少は予想していたが、ここまで飼育が難しいとは思っていなかった」と吐露。残る稚魚については「できる限りの手を打ち、生かしたい」と話した。
クロマグロ稚魚が大量死、浅虫水族館 | デーリー東北
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