東京・池袋で乗用車が暴走し、松永真菜さん(31)と娘の莉子ちゃん(3)が死亡した事故で、遺族らが3日、運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(88)の厳罰を求め、東京都豊島区の公園で署名活動を行った。家族連れなど多くの人が署名に訪れた。
松永さんの夫(32)は、すでに5万筆を超える署名が郵送で集まっていると明かし、「多くの人に心を寄せていただき、感謝しかない。署名をきっかけに再発防止につながれば」と訴えた。
沖縄から来た真菜さんの父、上原義教さん(61)は「事故から数カ月たつが、まだ夢のよう。娘と孫が戻ってくるのが一番だが、どうすることもできず本当に悔しい」と涙をにじませた。
署名に訪れた川崎市の60代の女性は「すてきな奥さまとパパそっくりのお嬢さん。穏やかな生活が一瞬で打ち砕かれた。せめて運転者にはしかるべき罰をと思い、署名に来た」と話した。
事故は4月19日午後に発生。元院長は車両の不具合を主張しつつも、アクセルとブレーキを踏み間違えた可能性もあると話しており、警視庁が自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で捜査している。
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