アメリカ海軍ワスプ級強襲揚陸艦USS Boxerが、ホルムズ海峡でイラン軍が使用する無人機を無力化するのに、MADISと呼ばれる新技術を使用したと報じられています。MADISとはMarine Air Defense Integrated Systemの略称で、ドローンが使用する電波を妨害して無力化する装置のこと。
米軍はイランの無人機による攻撃が脅威になると考え、2015年よりMADISの開発を進めてきました。そして、7月19日に行われた作戦ではじめてMADISが使用されたことになります。
MADISによる成果は、急激に変わりつつある戦争のあり方の一端を示していると言えるでしょう。アメリカは実弾を発射せずに軍事的目標への攻撃を仕掛ける方法を模索しており、6月にはトランプ大統領がイランのミサイル発射システムを無効化するための サイバー攻撃を指示したとされます。
サイバー攻撃は人と人が直接殺し合うような激しい戦いを回避することができます。
しかし、それが積もり積もっていけば、結局どこかで従来の暴力的な戦闘に発展しないという保証はありません。
https://japanese.engadget.com/2019/07/22/madis/