昭恵夫人がまたやらかした。参院選の自民候補の応援演説で、堂々と公選法違反となる行為を聴衆に呼びかけたのだ。
問題発言が飛び出したのは、15日に都内の鉄鋼ビルで開かれた和田政宗候補の個人演説会だ。同ビル運営会社の専務取締役・増岡聡一郎氏は、安倍首相の“お友だち”。4年前のクリスマスイブに昭恵夫人が自身のフェイスブックに載せた写真に、安倍首相や加計孝太郎氏らとグラス片手に一緒に写っていた人物だ。
加計学園問題の発覚後、昭恵夫人が写真に付けた「男たちの悪巧み」とのコメントが「シャレにならない」と話題となったが、増岡氏は和田氏の後援会長。6年前の参院選で宮城選挙区で、みんなの党から出馬し初当選。解党後に自民に移り、今回は比例区に回った和田氏を「再び国政の場に送り返して」と昭恵夫人は訴えたが、その理由が振るっている。
「安倍政権が大変叩かれ、そして私が叩かれている中で、表立って本当に助けていただきました。連日、私はまるで犯罪者かのようにメディアから追いかけられて、あることないこと書き立てられてですね。つらい日々を送っていたんですけど、そんな中で、しっかりと応援をしていただいた」
森友問題は身から出たサビなのに、被害者意識ムキ出しで「ご恩返し」とまで言ってのけた。
■メールでの投票呼びかけはアウト
さらに、東日本大震災後の巨大防潮堤建設に反対する若者と交流したエピソードを紹介。「彼は美しい海を守りたいと思っていろんな人たちにその問題を要望を出していましたけれど、結果的には誰も真剣に向き合ってくれる人はいなかった」「その時に本当に力になってくださったのが和田先生」「一人一人の話を本当にきちんと聞いて下さいました」と持ち上げたが、沖縄の「美しい海」を潰す辺野古基地問題はスルーだ。
約7分の演説の最後は「一人二人必ず、お電話をして、メールをして、ラインをして、少しでもこの輪を大きく広げていただきますように心よりお願いを申し上げます」と締めくくったが、電子メールによる選挙活動が許されるのは政党や候補者など。一般有権者がメールで特定候補への投票を呼びかけるのは公選法で禁じられている。
「お父さんも恋人を誘って投票所へ」と“不倫容認”発言の旦那と同じ大チョンボ。似た者夫婦ということか。
まるで被害者ヅラ 昭恵夫人が応援演説で公選法違反のススメ|日刊ゲンダイDIGITAL
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