欧州連合(EU)欧州委員会は9日、人気キャラクター「ハローキティ」=写真、サンリオ提供=のライセンス元のサンリオが、EU域内でのキャラクター使用のライセンス供給や商品販売を巡り競争を妨げたとして、EU競争法(日本の独占禁止法に相当)違反で、制裁金622万2000ユーロ(約7億6000万円)の支払いを命じたと発表した。
欧州委によると、サンリオはEU域内の業者にライセンスを出し、バッグや文房具、玩具などのキャラクター付き商品を販売することを許可したが、昨年12月まで約11年間、これらの業者に対し、域内の国境をまたぐ販売を制限した。
サンリオは欧州委の調査に協力したため、規定の制裁金から40%減額された。
競争政策を担当するベステアー欧州委員は、こうした制限は消費者の選択肢を狭め、価格上昇を招きかねないと指摘。「ハローキティのマグカップを求める消費者は単一市場の恩恵を完全に受ける」べきだと述べた。
「デジタル単一市場」の完成を目指す欧州委は、インターネットなどを通じた電子商取引が域内国境で妨げられないよう監視を強めている。
東京新聞:EU、サンリオに制裁金7.6億円 「ハローキティ」越境販売を制限:経済(TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201907/CK2019071002000141.html