【市況】【投資部門別売買動向】信託銀行が1年7ヵ月ぶりの巨額な規模で買い越す (6月4週)
https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201907040850
●信託銀行が1年7ヵ月ぶりの巨額な規模で買い越す、海外勢(現物)は売り急減
東証が4日に発表した6月第4週(24日~28日)の投資部門別売買動向によると、米中首脳会談を控えて思惑が錯綜したものの底堅さを発揮し、日経平均株価が前週末比17円高の2万1275円と小幅ながら4週続伸したこの週は、信託方式による自社株買いや年金基金の売買動向などを映すとされる信託銀行部門が2週ぶりに買い越した。買越額は2587億円に上り、2017年12月1週以来およそ1年7ヵ月ぶりの大きさだった。個人投資家は4週ぶりに買い越したが、買越額は16億円にとどまった。
一方、海外投資家が8週連続で売り越したものの、売越額は5億円と前週の1125億円から急減した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経平均先物とTOPIX先物の合計で3週ぶりに売り越し、売越額は1256億円だった。現物と先物の合算売越額は1261億円と前週の616億円から大幅に減少した。自社株買いが中心とみられる事業法人部門が12週ぶりに売り越し、売越額は77億円だった。証券会社の自己売買部門は3週ぶりに売り越し、売越額は3483億円と5月1週以来の大きさだった。
信託銀行による1年7ヵ月ぶりの巨額な買い越しや海外投資家の売り急減で相場は底堅く展開した。
(表 省略)