新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備をめぐり、岩屋防衛大臣は、レーダーに近接した場所では、電波によって体温が上がる症状が出る可能性があるものの、住民が立ち入れないよう安全対策を取る考えを示しました。
政府が、秋田市と山口県萩市に配備する方針の「イージス・アショア」をめぐっては、地元の住民から、レーダーの電波による健康への影響を懸念する声が出ています。
これについて、参議院外交防衛委員会で、岩屋防衛大臣は、出力を最大にしたレーダーの周囲50メートルに10分間、妊婦や子どもがいた場合の影響を問われたのに対し、「体温が上がる症状が出る可能性があり、身体に異変を生じるおそれがある」と述べました。
そのうえで「レーダー周囲の防護壁に電波の吸収体を設置し、妊婦や子どもが立ち入ることができないよう、警備体制や施設をしっかり整えていかなければならない」と述べ、住民がレーダーの周囲に立ち入れないよう、安全対策を取る考えを示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190618/k10011956911000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_010