歌手で俳優の杉良太郎(74)が7日、東京・大井の鮫洲運転免許試験場を訪れ、運転免許証を自主返納した。
8月14日に75歳の誕生日を迎える杉は、まだまだ健康には自信はあるそうだが、加齢と共に運転に必要な身体能力が衰えると聞き、返納を決断。「70歳の時に教習所に行き、再交付してもらったが、大変な講習だった。この次(の75歳の時に)は更新できるかなと思っていた。自分で判断して決めました」
25歳の頃に免許を取得した。運転手がいるため、都内では運転しないが、別荘のある青森では運転することもあった。最後に運転したのは昨年だったが、微妙な“変化”を感じ取っていたという。「目や手の反応が以前よりも違うなと思った。71歳、72歳となった時に運転に問題はなかったけど、反応に問題があった。ちょっとでも不安があれば、返納した方がいいかなと思い、前倒して返納しようと思いました」と話した。
高齢ドライバーの死亡事故が増加傾向にあり、加齢による身体機能や認知機能、判断の速さの衰えによる事故の発生が指摘されている。
今月4日には福岡・福岡市で80代の男性が運転する乗用車が交差点に突っ込み、夫婦2人が死亡した事故が起こったばかり。
杉もニュースを見て、胸を痛めた1人だ。「あんな悲劇はない…。家族が『この人、運転無理だ』と思ったら、支えてあげないと。この歳(とし)で、相手を傷付けたり、殺してしまったりしたらつらい」と無念さをにじませる。
「あの母子は死に損じゃないですかね。もっと早く決断した方が良かった。(事故が起こってからでは)後の祭りでしょ」と話した。
https://hochi.news/articles/20190607-OHT1T50134.html
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