1日午後3時40分ごろ、東京都練馬区早宮の住宅で「息子を刺し殺した」と110番があった。警視庁練馬署員が駆け付けたところ、1階の和室で男性が倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。
同署は殺人未遂容疑で、この家に住む元農林水産省事務次官の熊沢英昭容疑者(76)を現行犯逮捕した。容疑を認めているという。
死亡したのは40代くらいの男性。熊沢容疑者の長男とみられ、胸など複数箇所を刺され、布団の上であおむけに倒れていた。同署は身元の確認を急ぐとともに、容疑を殺人に切り替えて詳しい経緯を調べる。
同署によると、熊沢容疑者は妻と長男と3人暮らし。警察官の到着時、妻は不在だった。
逮捕容疑は、1日午後3時半ごろ、同区早宮の自宅で、室内にあった包丁で男性の胸などを刺し、けがをさせた疑い。
熊沢容疑者は岐阜県出身で1967年に農水省に入り、審議官や事務次官を歴任。事務次官時代にはBSE(牛海綿状脳症)問題の対応に当たった。
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