京都府木津川市や宇治市などの山の中で、京都や大阪、滋賀の図書館の本あわせて約700冊が捨てられているのが見つかりました。
5月5日、木津川市山城町神童子の山中で、大量の図書館の本が捨てられているのが見つかりました。
木津川市によると、周辺ではあわせて約300冊が捨てられていたということです。
【木津川市立中央図書館・大内一徳館長】
「(捨てられていた本は)パソコン、園芸関係とか、どちらかといえば専門的なジャンルの本が多かった。皆さんの税金で買わせていただいた大切な財産ですし、本当に残念なこと」
見つかった一部は木津川市の図書館からなくなり、9年前と5年前に登録を抹消された本だったほか、京都府内などの複数の市や町の図書館の本でした。
さらに、同様の事態は宇治市でも・・・
【記者リポート】
「人通りが少ないこの道路のガードレールの向こう側に、大量の本が捨てられていました」
宇治市白川の山中でも、5月11日、通行人からの通報で、約220冊の本が捨てられているのが見つかりました。中には、京都府内のほか、大阪や滋賀の図書館の本も含まれていました。
【宇治市中央図書館・安田美樹館長】
「貸し出し手続きをしないで、持ち出されている本が何冊かあった。大きな図書館では入り口にゲートをつけて、わかる仕組みにしているところもあるが、当館ではまだそういったことは考えていないので、利用者のモラルの向上を図っていける取り組みができれば」
また、宇治市に隣接する京都府宇治田原町でも、5月に入って200冊以上の図書館の本が捨てられているのが見つかっています。
各地の図書館は、見つかった本が無断で持ち出されたものか調べていて、警察に被害届を出すかどうか検討しています。
https://www.ktv.jp/news/articles/55d3562bdcc347c4bd41b0c9c08610d8.html