若者は本当に右傾化しているのか 古谷経衡著者インタビュー
http://www.aspect.co.jp/furuya_special-offer/
(一部抜粋)
――古谷さんご自身は今31歳ということですので、「広義の若者世代」と思うのですが、今のお仕事は保守論客、つまり思い切り右傾化していますよね(笑)。
私の場合はちょっと特殊なんです。
よく、「出身地の北海道は左派が強いから、その反動で保守になったんですか」と聴かれるのですが、そういうわけではありません。小中高を通じて日教組的な強烈な反日教育を受けたことはありません。今振り返ると、ちょっと左寄り、リベラルだったかなと思う程度で、別に自虐史観を植えつけられましたとかそういうことはありませんでした。イデオロギー教育を受けるのは義務教育や高校ではなく、実は「大学」での基礎や専門科目であると強く思います。アカデミズムの世界は強烈な左傾イデオロギーが支配していますので。義務教育時代に教わるのは正確に言えばイデオロギーではなく、「思いやり」「環境」「平和」「人権」「民主主義」など、いわゆる「戦後民主主義」「近代啓蒙思想」的なもののイメージであって、本当のイデオロギー教育とは違います。だから、そういった意味で、今の学校の義務教育で育った若者は、強固な左傾的イデオロギーは薄いか存在しない、と言って差し支えないでしょう。「人権」や「平和」を教わるのは別段悪いことではない。他人の気持ちを思いやりましょうとか、学校で教わるわけですが、基本その影響でどんどん丸くなって、おとなしくなっているような気はしますが、「左傾イデオロギー」に洗脳されているというのとは違います。学校教育とその反動としての右傾化は、私の見るかぎり無関係です。