陸上男子短距離のサニブラウン アブデル・ハキーム選手が11日、アメリカで行われた大会の男子100メートルで、日本選手として2人目の9秒台となる9秒99をマークして優勝しました。
20歳のサニブラウン選手は、アメリカのフロリダ大学を拠点に来年の東京オリンピックを目指していて、11日はアメリカ アーカンソー州で行われた大学の南東地区選手権で男子100メートルの決勝に出場しました。
サニブラウン選手は中盤からの力強い加速でトップに立ち、最後は競り合いを制して9秒99の1着でフィニッシュし、優勝しました。
風は追い風1.8メートルで、この記録で東京オリンピックの出場資格の1つ、参加標準記録を突破しました。
日本選手の9秒台は、おととし9月に桐生祥秀選手が9秒98の日本新記録を出して以来、2人目です。
サニブラウン選手は昨シーズンは右足の肉離れでレースから遠ざかっていましたが、復帰した今シーズンは先月、追い風参考記録ながら10秒06の好タイムをマークするなど調子を上げていました。
100メートルのおよそ1時間半前には400メートルリレーの決勝で2走を務めていましたが、疲れを感じさせない走りで自己ベストを一気に0秒06更新しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190512/k10011913151000.html