東京近辺の新聞社で、 「新社屋の土地を(政府からの)払い下げ」 ってドコよ?
> しかし、今度読んでみてなぜ自分がかって読み通せなかったのか首を傾げるほどの面白さである。
ストーリーも新聞社の論説委員室を舞台に 大蔵官僚、与党幹事長、首相なども登場し、次第に大きな広がりを見せるのだが、この長編小説の面白さは、それだけではない。
ここ かしこ に仕掛けられた技法、例えば新聞の社説の書き方、元女優の叔母の思い出話、憲法廃止論、哲学者の贈与論などは小説そっちのけの面白さで、うまいものだと舌を巻く。
しかも著者が主として文藝春秋などに発表している雑学エッセイ同様溢れんばかりのネタ満載の雑学、ユーモアが全編にちりばめられていて、ただただ感心するばかりである。
現代的な話であっても旧仮名遣いが似合っているのだから、不思議である。