韓国の国会が、連日大荒れに荒れている。
日本ではあまり報じられていないが、「共に民主党」は、「20年政権構想」を推し進めている。
任期5年の韓国大統領は再選が禁止されている。そのため悪化した日韓関係も、「反日的」な文在寅大統領の後任の時代になれば好転すると思っている日本人も多いかもしれない。
しかし、文在寅大統領の支持母体である左派政党「共に民主党」は現在、文在寅政権後も政権与党として権力を握り続けるため、さまざまな手を打ち始めている。
それが彼らの「20年政権構想」で、今回、ファストトラック(迅速処理案件)に乗せようとしている法案も、まさにその一環なのだ。
ファストトラックに乗せられようとしている法案が成立すれば、恐らく保守政党が再び政権を握ることは極めて困難になる。また、政権の恣意的判断により、政治家や官僚に捜査の手が伸びてくる事態も懸念される。
名ばかりの「三権分立」の下で、「共に民主党」が訴える「20年政権プラン」が次第に現実味を増してきている。日本にとっても単なる「対岸の火事」では済まない。
反日姿勢を鮮明にする文在寅政権と同じスタンスの政権があと十数年も続くとしたら、日韓関係は壊滅的打撃を受けることになるだろう。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56248