バングラデシュのイスラム神学校の校長によるセクハラ被害を警察に訴えた女子学生が、訴えの取り下げを拒否した後、焼き殺された。地元警察は校長の指示に基づき行われたとみて調べている。AP通信などが伝えた。
地元報道によると、女子学生はヌスラト・ジャハン・ラフィさん(18)。警察は殺害に関わったとして学生を含む少なくとも十七人を逮捕した。首都ダッカでは十九日、関係者の処罰を求める抗議活動が女優らも参加して行われた。
ラフィさんは校長室で何度も体を触られたとして三月下旬に被害届を提出。警察はこれに関連し、校長を逮捕した。
警察などによると、校長は逮捕後に面会に来た知人らにラフィさんを襲うよう指示。ラフィさんは今月六日に学校の屋上に呼び出され、被害届を撤回するよう要求されたが拒否した。すると手を縛られて灯油をかけられ、火を付けられたという。全身の80%にやけどを負い、四日後に死亡した。
ラフィさんは救急車の中で火を付けられた経緯を家族に説明していた。
東京新聞:バングラデシュ セクハラ告発女子学生 校長指示?焼殺される:国際(TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201904/CK2019042102000151.html