世界で初の技術を開発したのは、日本のスタートアップ企業。
エイシング・出澤純一社長は、「機械自身がどんどん学習して、賢くなっていく。われわれが知っている限りでは、世界で初めてになるはず」と話した。
日本のスタートアップ企業が発表した、携帯よりも小さい、カードサイズの「AIチップ」。
世界初の技術が詰まっていた。
現在、一般的なAIは、「ディープラーニング形式」といい、学習精度を高めるためにネットにつないで学習させ、エンジニアによる調整作業が必要で、通信コストと人件費がかかっていた。
しかし、今回のエッジAI「AiiRチップ」は、ネットを介さずとも端末それぞれが学習するため、通信コストと人件費がかからないというもの。
デモ機を使って説明する。「倒立振り子」と呼ばれる装置。
従来の制御システムを使うと、まっすぐ戻る補正をするためのチューニングに時間が必要なうえ、ぶれが生じることもある。
一方、自律学習をするAIを使用した「倒立振り子」では、装置自体が速度や加速度を学習。
どんな押し方をしても、まっすぐぴたっと戻る。
すでに導入されているオムロンの巻き取り機械では、補正にかかる時間を3分の1に短縮し、製造過程の無駄を抑えることに成功。
このほか、JR東日本の散水除雪装置など、国内でも十数社の大手企業と共同開発をし、一部企業では、ライセンス契約も取得。
ドイツの自動車メーカーとの商談も決まっている。
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