全国の書店員の投票で「いちばん売りたい本」を選ぶ「2019年本屋大賞」は9日、瀬尾まいこさん(45)の「そして、バトンは渡された」(文芸春秋)に決まったと発表された。
受賞作は、母親を亡くした後、事情により次々と血のつながらない「親」たちに育てられた少女を主人公に、新しい家族の形を描いた小説。瀬尾さんは初めてのノミネートで受賞を果たした。
東京都内で開かれた授賞式で瀬尾さんは「思っていた以上にうれしく、感動し、驚いている。(執筆を通して)こんな気持ちが書きたかったんだと気付けた」と喜びを語った。
2位は小野寺史宜さんの「ひと」(祥伝社)、3位は深緑野分さんの「ベルリンは晴れているか」(筑摩書房)だった。
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