イスラエル検察は28日、声明を出し、汚職疑惑を抱えるネタニヤフ首相を収賄などの罪で起訴する方針を示した。首相のイメージ悪化は避けられず、4月9日投票の総選挙で首相の右派与党リクードに打撃となる。中道野党連合「青と白」を率いるガンツ元参謀総長は、ネタニヤフ氏に辞任を求めた。
現職の首相が起訴されればイスラエルでは初めて。ただ、首相側の抗弁などの手続きに今後少なくとも数カ月要するため、起訴の最終判断は選挙後になる見通し。法律上、起訴されても辞任の必要はない。
ネタニヤフ氏をめぐっては先に、警察が3件の疑惑で起訴するよう勧告。マンデルブリット検事総長はこのうち、ネタニヤフ氏が通信会社ベゼクに対し、同社関連メディアによる自身への好意的な報道と引き換えに、経営上の便宜供与を行った疑惑について、収賄に当たると判断した。
ネタニヤフ首相起訴の方針=総選挙前に与党打撃-イスラエル:時事ドットコム
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