生活で何げなく使っている定額制の「固定回線」。しかし、さまざまな動画サービスの登場により、爆発的に増えるトラフィックに対して、プロバイダーは「限界が近い」と訴える。その理由とは。
2019年02月19日 05時00分 公開
[山崎潤一郎,@IT]
「従量課金に移行しないと、このままではとても立ち行かない」
ある固定回線系プロバイダーの幹部が悲痛な面持ちで筆者に訴えた。
「ここ数年の爆発的なトラフィックの伸びに設備投資が追い付かず、ユーザーからのクレームが増加している」
それは、プロバイダーだけの問題ではなく、NTT東日本・西日本(NTT東西)のフレッツ光にもいえることらしい。ただ、筆者は忘れてはいない。確か10年前にも同じような言葉を聞いた。いや、その前から事あるごとに聞いてきたような気がする。このような「トラフィック問題」は、インフラ事業者の口癖になっているのではないのか。
だが、件の幹部は「これまでは、設備などのコストダウンがあり、なんとかやっていくことができたが、もうコストダウンも限界に来ている」と訴える。それだけではない。「ここ2~3年のブロードバンドサービスにおけるトラフィックの伸びは尋常ではない」というのだ。
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1902/19/news013.html