旅客機のコンテナに手荷物の積み込む作業などの負担を軽減するため、少ない力で重い物を持ち上げられる「パワーアシストスーツ」を日本航空のグループ会社が導入しました。
「JALグランドサービス」が導入したのは、体に装着して人の動きを補助するパワーアシストスーツで、今月から旅客機のコンテナに手荷物や貨物を積み込んだり降ろしたりする作業に使っています。
羽田空港の荷さばき場では、女性の作業員もスーツを身につけてベルトコンベアで運ばれてきたスーツケースをコンテナに積み込んでいました。メーカーによりますとスーツの重量はおよそ4.5キロで、モーターの力で腰への負担を10キロ相当軽減でき、作業の効率が20%以上アップするということです。
日本を訪れた外国人旅行者は過去5年間でおよそ3倍に増えましたが、この間、空港業務に携わる職員の数はほとんど変わっておらず、荷物の運搬の現場でも作業の負担が増していました。
JALグランドサービスの中村泰寛社長は「1割近くいる女性作業員もスーツを活用することで負担を軽減し、作業全体の省力化を進めていく」と話していました。航空業界では全日空も同様のスーツを導入し、省力化を進めています。
手荷物の積み込み負担を軽減 日航がアシストスーツを導入 | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190212/k10011812231000.html