3年前、山口県周南市で自殺した男子高校生について県の調査委員会が教職員からもいじめに類する行為があったとの報告書をまとめたことを受けて6日、高校生の遺族が記者会見し、「教員がみずから進んで『いじめ』に加わっていた事実に驚きと怒りを感じる」と語りました。
平成28年7月、周南市で当時、高校2年生の男子生徒が貨物列車に飛び込み、自殺した問題で、県の調査委員会は生徒によるいじめが自殺のきっかけとなった可能性があり、教職員からもいじめに類する行為があったなどとする報告書をまとめました。
これを受けて、男子生徒の両親が6日記者会見し、父親は「教員による『いじめ』は想像すらしておらず、驚きと怒りを感じた。教員がみずから進んで『いじめ』に加わっていた事実はショック以外の何ものでもない」と語りました。
そのうえで「学校の責任はことばにならないほど重く、深刻なものであると言わざるをえない」と厳しい口調で指摘しました。
最後に父親は「『いじめ』は人の心を傷つけ、死に追いやる危険な行為だと認識を深めてほしい。教育委員会や現場の教員には2度と同じ過ちを繰り返さないよう対策を検討し、具体的に実行してもらいたい」と訴えました。
男子高校生自殺 教職員からも“いじめ”に遺族「驚きと怒り」 | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190206/k10011805941000.html