国土交通省静岡河川事務所は16日、静岡市駿河区の安倍川下流域で、河川の表流水が途切れる「瀬切れ」が発生したと発表した。2018年10月からの少雨傾向に加え、今月に入り降雨がほぼ無いことが影響した。安倍川で瀬切れが観測されたのは同年2月以来。同事務所の渇水対策支部では河川監視を強化する。
同事務所によると、瀬切れは13日午前、河口から約2・8キロ上流の静岡大橋付近=同区=で確認された。16日現在は橋の上流から下流に至る約2・4キロの範囲に拡大。海岸付近でも堆積した土砂などで川の流れが切れる河口閉塞(へいそく)が起きている。
国交省が安倍川上流の戸持観測所=同市葵区=に設けた雨量計によると、同年10~12月の降雨量は平年の約3~7割で、今月は15日までに計1ミリだった。同事務所は「瀬切れがさらに広がる可能性もある。現在は河川の伏流水により水利用などの影響はないが、注意深く見守りたい」と警戒する。
静岡地方気象台によると、今冬の県内は降水をもたらす南岸低気圧や日本海低気圧の影響が小さく、移動性高気圧に覆われる日が多いため、今後も雨が少ない見通しという。
安倍川下流で「瀬切れ」 少雨影響、監視強化 静岡(2019/1/17 07:46)
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