任期満了に伴う兵庫県赤穂市長選は20日投開票され、無所属新人で元同県職員の牟礼正稔氏(64)が、無所属現職で再選を目指した元同市職員の明石元秀氏(68)=自民、立民、国民、公明推薦=を破り初当選した。
投票率は53・62%。新人3人が争い、明石氏が203票差で次点の牟礼氏に競り勝った4年前の前回選(61・00%)を7・38ポイント下回った。
赤穂市では5年前、住民基本台帳の人口が40年ぶりに5万人を割り込み、昨年は4万8千人を下回った。選挙戦では、人口減を食い止める子育て支援策や雇用創出などが争点となった。
牟礼氏は産業誘致による雇用確保、分娩を休止中の市民病院の医師確保などを掲げ、「赤穂に漂う閉塞感打破を」と転換を訴えた。約36年間の県職員としての経験や県とのパイプなども強調し、雪辱を果たした。
明石氏は、市職員時代から通算45年を超す行政経験をアピール。与野党や連合などの支援を受け「責任ある政策で健全な市政運営を」と堅実なかじ取りを前面に出したが、変革を唱えた牟礼氏に及ばなかった。
神戸新聞NEXT|総合|赤穂市長選 新人牟礼氏が現職破り初当選
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