来春の福岡県知事選で、自民党県連は29日、推薦候補の公募に応じていた元厚生労働官僚の武内和久氏(47)の擁立を決めた。同党が過去2回の知事選で支援した現職の小川洋氏(69)は3選に向け立候補を表明しており、保守分裂となる公算が大きくなった。
県連は同日の選挙対策委員会で武内氏の推薦を決め、党本部に報告した。推薦決定権を持つ党本部は来年1月上旬から協議する。
一方、小川氏は推薦願を出したが公募に応じなかったため、県連の選考対象から除外された。2016年の衆院福岡6区補欠選挙で、県連が推す候補者の出陣式を欠席して以降、県連との関係が悪化しているが、党幹部には小川氏の県政運営を評価する声もある。
知事選では、九州大教授の谷口博文氏(64)が出馬意向を示し、共産党県委員会も擁立作業を進めている。
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