【11月1日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領支持を公言してきた米人気ラップ歌手のカニエ・ウエスト(Kanye West)さん(41)が、政治の世界で「利用された」とツイッター(Twitter)に投稿し、今後は政治とは距離を置き、音楽やファッションなどの創作活動に専念すると宣言した。
ウエストさんは10月30日のツイッターへの一連の投稿で、黒人に民主党の支持をやめるよう呼び掛けるキャンペーン「ブレグジット(Blexit、Black Exitの意)」に自分の名前を利用したとして、保守派のコメンテーターであるキャンディス・オーウェンズ(Candace Owens)さんを激しく非難した。
ウエストさんは「今やっと目が覚めた、自分が信じてもいないメッセージの拡散に利用されてきたと気付いた」「政治とは距離を置き、創作活動に専念する」とツイート。
さらに「キャンディスを(ブレグジットの)ロゴをつくった人物に紹介しただけだ」「ブレグジットなんて一切関わりたくなかった。自分は無関係だ」と強調した。
ウエストさんは先月、ホワイトハウス(White House)の大統領執務室でトランプ氏と面会。ウエストさんはトランプ氏をハグしたほか、報道陣を前にまくしたてるなど、面会はホワイトハウスの歴史に見られないような極めてシュールなものになった。
また、ウエストさんは「私は切実に必要としている人のための雇用や機会の創出や刑務所改革、世界を寄り平和なものにする常識的な銃規制法を支持している」とも投稿。さらにトランプ氏の反移民的な立場とは対立するような「難民認定申請者への愛情と思いやり」にも言及した。
ただ、トランプ氏を支持する気持ちに何らかの変化があったかどうかについては触れなかった。(c)AFP
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