陸上自衛隊は二十六日、全国の化学科部隊に配備されている二種類の機材が出す通信用電波について、出力を記した定期検査結果が書き換えられていた疑いがあると発表した。実際には訓令で定めた基準値を超えていたのに、基準値内に収まるようにしていたという。電波は微弱で、人体や周辺への影響はない。
関係者から情報提供があり発覚した。
書き換えられた機材数や時期などはこれから調査するといい、陸自は「早急に事実関係を明らかにする」としている。
陸自によると機材は生物剤警報器と広域放射線監視装置で、主に自衛隊施設内の訓練で使用している。いずれも観測装置から本体に観測データを電波で送り、数値に異常があった場合に警告音を出す仕組み。委託先の民間業者の検査結果をとりまとめ、各部隊に送る役割だった補給統制本部(東京都北区)で書き換えられたとみられる。
定期検査は年一回で、基準値を超えると整備などが必要になる。
ソース
東京新聞:陸自、検査結果改ざんか 機材電波出力 基準値内に書き換え:社会(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201810/CK2018102802000128.html