【カイロ時事】サウジアラビア検察当局は、トルコのイスタンブールにあるサウジ総領事館で行方不明になったサウジ人記者ジャマル・カショギ氏が死亡したことを初めて公式に認めた。国営メディアが20日伝えた。
国営通信によれば、検察の予備調査の結果、カショギ氏は総領事館内にいた人物とけんかになり死亡した。調査は継続中で、これまでにサウジ国籍の18人を逮捕した。また、死亡事件に関与したとして、サルマン国王の命令で情報機関ナンバー2のアシリ氏を含め、王室や政府の高官ら5人を解任した。
トルコ捜査当局はカショギ氏が領事館内で殺害されたと主張し、サウジは同氏の死亡を一貫して否定していた。同盟国・米国をはじめ国際的に真相解明を求める圧力が高まり、当初の説明を一転させたことで、サウジへの批判が一層高まる可能性もある。(2018/10/20-08:35)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018102000243