桑名市で地元ゆかりの刀工がつくり、最近はゲームでも人気の刀、「村正」を集めた企画展が行われています。
「村正」は多くの武将に愛用された一方、徳川家にたびたび災いをもたらし「妖刀」とされた日本刀です。
企画展は、刀工の「村正」が代々、室町時代から江戸時代初めにかけて、桑名で刀剣をつくっていたことにちなみ、桑名市博物館が開きました。
会場には、30振りの村正が展示され、このうち国の重要美術品に唯一、指定されている刃渡り60センチ余りのものには、つくられた時期が永正10年、1513年と刻まれているということです。
博物館によりますと、村正は、その切れ味の良さから実戦用に大量生産されたため、つくられた時期がわかるのは珍しいということです。
日本刀は、刀を擬人化したオンラインゲームの人気を受け、若い人にも関心が高まっているということで、会場には若い世代の人の姿が多く見られました。
川崎市から訪れた20歳の女子大学生は「実物はゲームと違って妖艶な雰囲気です。遠方から見に来たかいがありました」と話していました。
この企画展は11月25日まで開かれています。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20181007/3070000411.html