1兆円規模の補正予算編成には2週間程度の準備が必要で、「新総裁が決まらないと財務省に編成を指示できない」(政府関係者)という。しかし、10月の外交日程は組めるのに、補正予算はやれないという屁理屈は通用しない。
早期に臨時国会を召集するつもりがないのに、1兆円規模の補正予算を組むことばかりが独り歩きするのもおかしな話だ。これについて、政治ジャーナリストの山田恵資氏がこう言う。
「補正予算について政府・自民党が今、積極的に口にするのは、総裁選対策でしょう。安倍首相は地方を重視しているというアピール。実際、地方票では大阪は微妙な状況ですし、北海道はアンチ安倍が多い地域ですからね。そもそも、臨時国会の期間をできる限り短くしたいというのが安倍首相の本音。訪中の成果を所信表明に盛り込みたい、として召集日はもっと先送りされる可能性もあると思います」
災害対策の補正予算も政治利用なのか。安倍の「国民の生命と財産を守る」は、やっぱりウソだ。
ソース
被災地後回し 臨時国会「10月26日召集」検討の薄汚い思惑|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/237357