国際レンジャー連盟(IRF)の会長で、レンジャーの支援団体「シン・グリーンライン・ファウンデーション(Thin Green Line Foundation)」の創設者でもあるショーン・ウィルモア(Sean Willmore)氏は、今年7月までの1年間で任務中に死亡したレンジャーはその前の1年間より若干多い107人で、うち48人が殺害され、残りは事故で死亡したと語ったという。2009年以降の死者は871人に上った。 (中略) レンジャーの1か月の収入は、アジアでは平均292ドル(約3万2700円)相当。アフリカ中部では150ドル(約1万7000円)ということが多いという。
WWFの「ゼロ・ポーチング(密猟の根絶)」活動で主導的な役割を果たし、アジアレンジャー連盟(Ranger Federation of Asia)の会長でもあるローヒット・シン(Rohit Singh)氏は、レンジャーは危険を冒して野生動物保護の最前線で働いているのに、公正な報酬と十分な訓練を受け、保険に入っているレンジャーはごくわずかしかいないと指摘。これは「ショッキングなことだ」と述べた。