松本元死刑囚三女が語る 遺骨引き取り手の四女指名は「100%ない話だと思う」
6日に刑が執行されたオウム真理教の松本智津夫元死刑囚(執行時63)=教祖名麻原彰晃=の三女で“アーチャリー”こと松本麗華さん(35)が9日、スポニチ本紙の単独インタビューに応じた。執行後、親族が口を開くのは初めて。この日、火葬された父への思いなどを1時間半にわたって語った。遺骨を当面保管するとした東京拘置所側の対応に、遺族として「法にのっとった手順ではなく、渡すつもりはないようだ」と疑問を呈した。
――刑の執行後は、どう過ごしていた?
「テレビを見た知人からの連絡で執行を知り、その日のうちに家族と連絡を取った。翌7日朝に母と次女、私、長男と次男の5人で東京拘置所を訪れ、父と対面した。亡くなったと認めるのは怖く、足がすくんだ。棺の小窓から見た顔は、麻原彰晃になる前の松本智津夫だと感じた」
――遺体を巡り、四女VS妻側の構図とされている。
「執行後、拘置所側から母に通告があり、7日の対面に至った。これは母が遺体引き取り人の1位という証明のはずなのに、そこで拘置所側から“父が指定した人がいる”と言われた。父は意思表示できる状態ではなく、おかしな話だと伝えた」
――松本死刑囚は、家族も会話ができない状態だったのか。
「接見できた2004〜08年当時は、こちらの質問に意味のないうなずきを繰り返すだけだった」
――詐病だったとの説もある。
「法相に提出した要求書には東京拘置所の医師の陳述書を添付した。会話が成り立っていなかったのは明らか」
――四女を遺骨の引き取り人に指定した。
「そう報道されているが、私たちは拘置所側から聞いていない。意思表示できない父から四女の名が、どうして出たのか不思議でならない。公判でも接見でも一度も口にしたことはなく、一緒に過ごした時間も多くはない。100%ない話だと思う。8日に次女が聞いたところ、拘置所側は“松本死刑囚本人が言ったとは、言っていない”と発言を修正しており、よく分からない。また発言が変わるかもしれない」
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[ 2018年7月10日 05:30 ] スポニチ