物流大手の日本通運は、保管していた国の備蓄米が水にぬれるなどしていたのに、新しい袋に詰め替えて隠蔽し、一部を出荷していたことがわかりました。検査したことを証明する印章を偽造して米袋に押していたということで、農林水産省は、農産物検査法違反の疑いがあるとして調べています。
日本通運によりますと、国から保管を委託されていた非常時用の備蓄米、およそ8000キロを広島県内の2か所の倉庫に保管していましたが、4年前からおととしにかけて、雨漏りで水にぬれたり、ネズミの被害にあっているのが見つかりました。
しかし、担当者は中身をそのまま新しい袋に詰め替え、検査したことを証明する印章を偽造して袋に押して隠蔽していました。
このうち、水にぬれたおよそ450キロの米は、家畜の飼料用として出荷していたということです。
農林水産省は、直接の委託先である三菱商事に業務改善命令を出したほか、日本通運に対して再発防止などの業務改善を行うよう指示しました。
また、印章の偽造は農産物検査法に違反する疑いがあるとして、詳しい状況を調べています。
日本通運は、ほかにも同じような問題がないか調査を進めていて、「不正行為によりご心配やご迷惑をおかけし深くおわびします。社員への指導を再徹底し、再発防止に努めます」と話しています。
農水省 再発防止など業務改善を指示
続きはソースで
日本通運 水にぬれた備蓄米 新しい袋に詰め替え一部出荷 | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180704/k10011507981000.html