福島県は25日、南相馬市小高区でタマネギ栽培の現地検討会を開いた。
東京電力福島第1原発事故後に除染し、水田から畑に転換した農地での
営農再開につなげる狙い。生産者ら約50人が水はけ管理といった留意点を学んだ。
小高区下浦の圃場では、農研機構東北農業研究センターの担当者が効果的な除草剤や
散布時期を具体的に説明。タマネギを掘り起こす収穫機と拾い上げる「オニオンピッカー」による実演もあった。
農地では昨年設立の生産法人「紅梅夢ファーム」が昨年秋から
2.4ヘクタールで栽培しており、約70トンを出荷する予定だ。
検討会は小高区飯崎地区の生産組合の実証圃場でもあり、説明を受けた市内の
農家佐藤一男さん(66)は「圃場を吟味しなければならない点を知った。
機械も必要になるので、営農仲間と耕作面積を広げて取り組みたい」と話した。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201806/20180628_63050.html